スポンサーサイト

--.--.--(--:--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
☆ランキングに参加しています→にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 注意欠陥・多動性障害へ

スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]

「心の理論」の問題について

2009.02.25(13:10)
(前回の『「心の理論」の「心」とは(2)』からの続きです。)

より分かり易くするために、「心の理論」の検査で使われている『サリーとアン課題』を例に出して考えてみたい。
 
『サリーとアン課題』 
 1.サリーとアンが、部屋で一緒に遊んでいました。
 2.サリーはボールを、かごの中に入れて部屋を出て行きました。
 3.サリーがいない間に、アンがボールを別の箱の中に移しました。
 4.サリーが部屋に戻ってきました。
 5.「サリーはボールを取り出そうと、最初にどこを探すでしょう?」と被験者に質問する。
正解は「かごの中」だが、心の理論の発達が遅れている場合は、「箱」と答える。

これに正解するには、「自分」は「他者」とは違うということがまず分かっていなくてはならない。
それには、「自我」が形成されていることが、前提条件である。
「自我」が形成されているからこそ、自分と他者との区別が出来るようになり、他者の視点に立てることが可能になると思われるのだ。
(サリーとアン、それぞれの立場を切り離して類推し、その視点に立つことが出来る。)

そして、「他者の心の動きを類推したり、他者が自分とは違う信念を持っているということを理解したりする」には、言葉も必要なのである。
言葉の獲得により、類推する能力は高まり、他者という存在や、ひいては社会の成り立ちなどが、より頭の中で理解出来るようになるからである。

ただ、単純に自我を持ち、言葉を獲得していたとしても、この検査に合格出来るとは限らない。

たとえ自分と他者の視点の違いを想像出来る能力を持っていたとしても、それを論理的に秩序立てて考えられないと、正解を導き出すのは難しいかもしれない。
思考がすぐに混沌としてしまうような子には、難しい検査になると思われるのだ。
それからまた、色々と気が散り易かったり、細部に囚われてしまう子にも、難しいものとなるだろう。

長くなったが、特に言いたかったことは、「心の理論」に合格出来なかったからといって、「心」が無いという訳ではないだろうということだ。
もしそう解釈されている方がいたとしたら、そのようなことはないのではないかと、言いたかったのである。

自閉症児でも、「心」はちゃんとある。
(ここでいう「心」の定義は、また長くなるので次回で触れます。)

ちなみに、アルペルガー症候群の人達は、言葉に遅れのある自閉症の人達に比べて、心の理論の成績が良好であり、いくつかの研究では、アスペルガー症候群の人の中に、心の理論に欠陥のある人は、ほとんどか、全くいなかったという報告もある。
(言葉に遅れのある自閉症の人でさえ、心の理論について定型と差異がなかったという報告もあるぐらいだ。)
☆ランキングに参加しています→にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 注意欠陥・多動性障害へ

<<「心の理論」のまとめ | ホームへ | 「心の理論」の「心」とは(2)>>
コメント
こんばんは。
やっぱ面白い(笑
なるほど、もけさんのベースの一つに心理学がありそうなのを感じました。

ワタシが言われてる事なんだけど、「自我境界の曖昧さ」。結構痛いトコ突かれてるんだなあ。
ヒトというのは成長とともに自他の区別を明確にするらしいですね。
そういう意味で、ワタシはやっぱカオスだな(苦笑

「心」はちゃんとある。ってところが肝みたいですね。
そもそも日本語のメタ文法を理解できているかどうかアヤシイ(ワタシです
【2009/02/25 20:00】 | pluto | [edit]
やぁ、おもしろかったですか?(笑)
それは良かった~♪(*´д`)

心理学はちょっとたしなむ程度というか、好きだけどそんなに詳しい訳でもないんすよ。
今まで発達心理学はさほど興味なかったし・・・。
付け焼刃&勝手な推測っすね(笑)

てか、「自我境界の曖昧さ」ってのに興味が湧くな~。
今度また勝手に論じてみたい・・・。
ほんと、興味は尽きないよね~。

って一般的話題ともいえないけど、いいんだい!好きなこと突っ走るんだい!!(笑)
【2009/02/26 16:13】 | もけ | [edit]
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://soramimoke.blog65.fc2.com/tb.php/72-57433fb4
| ホームへ |
プロフィール

空海もけ(そらみもけ)

Author:空海もけ(そらみもけ)
ADHDの鍼灸師。面倒臭がり屋でふざけるのが大好き。着ぐるみ脱ぎました。
(詳しくはカテゴリーのプロフィール欄を参照。)

もち
・もち
もけの夫。
背が高くてよく食べる。
お煎餅が大好き。

ゲコ
・ゲコ
近くの川に住む蛙。
よく合いの手を入れる。
留守番もしてくれる。

ポンチン
・ポンチン
もけが実家で飼っているマルチーズ犬。
(本当はふわふわモコモコ。)
一緒に住んでいないが何故か登場する。

※漫画の内容は、事実を元に多少脚色してあります。

blogram投票ボタン
ちょいとblogramというものに参加してみました。
ランキングに絡めて、ブログのみどころや成分を紹介してくれるそうです。
上のバナーをクリックして下さると、投票されて紹介内容が見られます。
下のはブログの記事内容によって、謎の生物が変わるそうです。

最新コメント
カテゴリー
検索フォーム

掲示板

『ハイパー☆掲示板』
ハイパー☆掲示板

ほとばしる思いをぶつける場所☆
(お気楽極楽にお使いください♪)

メールフォーム

建設的な意見大歓迎!
メールはこちらまでどうぞ
(下の画像をクリックするとメールフォームが開きます。)
メールフォーム

※公序良俗に反するもの、各種相談などは受け付け兼ねます。また、必ず返信が出来るとも限りませんので、併せてご了承下さいませ。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。