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概念化についての考察

2009.01.31(15:13)
最近自閉症関連の記事を続けていくつか載せたが、勢いついでにまた少し言及してみようと思う。
以前書いた記事ともリンクする内容だが、今日は「概念化」ということに関連して思うところを述べてみる。
(註:学術的に正確かどうかの保証は出来ない。所々他所からの引用あり。問題があればご指摘願います。)

「概念化」とは、感覚的体験の中の個別的・差異的特徴を排除し、共通要素や本質的要素を抽出する(抽象化する)ことである。

この意味内容を見るだけで、言葉を変えただけで、前回触れた記事内容と同じような内容に言及していることが分かると思う。

自閉症者は、事象を頭の中で概念化することなく、ありのままに捉える傾向があるとされている。
情報が概念化(または言語化)されず、細部までもがありのままに直接脳になだれ込んでくるのである。

通常、概念化をすることが出来る定型発達者は、物事を見たり聞いたりした場合、すぐさまそれらの特徴を掴み(差異的特徴を排除し、共通要素を抽出する)、同じような部類にカテゴライズ出来る。

例えば、リンゴを見た場合、それは頭の中ですぐに概念化され、青いリンゴだろうと赤いリンゴだろうと、無意識に抽象的な「リンゴ」というカテゴリーに振り分けられる。

しかし、自閉症者の場合、リンゴは今見たリンゴそのものとして認識され、「リンゴ」という抽象化されたカテゴリーには無意識に振り分けられない。
理屈で、「リンゴ」というカテゴリーに入るのだと分かったとしても、感覚としては、そこにあるリンゴは、ただそこにあるリンゴである。

もう少し例をあげてみると、「柴犬」と聞いて、なんとなく柴犬の姿をイメージするのではなく、過去に知識として得た特定の柴犬を思い浮かべる、といった感じだ。

事物をデフォルメすることなく、そのままに受け止めるのだ。
よく木を見て森を見ずとも言うが、細かい違いも見過ごさずに(捨てていい情報だとは判断されずに)、認識されてしまう。

さらに言及すると、概念化の問題は、言語能力の獲得の問題でもある。
言語を使うということは、概念化がある程度必要なことだからである。

先程例にあげたリンゴを用いて説明をすると、リンゴを目で見た場合、通常は、頭の中で「リンゴ」という「言語」を用いて、そのリンゴという対象物は捉えられる。
つまり、リンゴはそのままの姿で頭の中で捉えられる訳ではなく、言葉というものを介して、頭の中に認識されるのである。
対象が言葉に置き換えられる訳だ。
これは、対象物の特徴を掴んで、適切な言語に振り分ける能力がないと出来ない。

ちなみに、概念化は、通常言語能力を獲得する以前にも、ある程度は形成されているものとみなされるが、言語を獲得することにより、概念化の形成はより拍車がかかることとなるのだ。

少し話が脱線するが、面白いことに、「直観像」という見たそのままを細部まで覚え写真のように思い出せる能力があるのだが、子供の頃にはあっても、大人になるにしたがって消えていくという。
すなわち、言語の獲得と平行して失われていくのである。

以上のことを踏まえて、程度の差はあるだろうが、アスペルガー症候群などの言語能力を獲得している自閉症者は、ある程度の概念化能力を身につけているのではないだろうか、とも推察される。
ただ、視覚認知力などの障害があると、指し示されている事物と言葉がうまく結び付けられず、概念化が出来ないこともあるようだ。

また、言語能力があるレベルまで達すると、心の理論のテストである「サリーとアン課題」に合格することが出来るようにもなるのだが、だからといって、社会性の問題が全く解決されるという訳でもない。
心の理論や概念化の障害は、単に発達過程における認知機能の未熟さの表れであって、根本的な社会性の問題は、また別のところにあるのかもしれない。
脳の仕組みは分かっていないことが多く、未だ謎が多いのである。

しかし、概念化の問題は、通常欠点とされているようだが、私は美徳とも感じている。
確かに、生活をする上で概念化が出来る方が、処理スピードも早いし、大量の情報に振り回されることもなく、スムーズに事を運べるとは思う。

だが、概念化をしないということは、些細な違いに気付いたり、思い込みや先入観を持たずに、新たなる視点で物を見られるということだ。
これは社会にとって必要なことだと思う。

違う視点があるからこそ、社会は活性化し、進歩をする。
これは歴史的に見ても明らかだと思う。
皆が同じような視点でいたのでは、大きな発展はなかなか望めない。
科学や文化の進展に、新たなる着眼点は必要不可欠なものであり、そのような視点は貴重な存在であると思われるのだ。
そこまで、大袈裟に考えなくとも、多少なりとも他の個人や社会への影響力はあると思う。
自閉症スペクトラムに居る者も、社会的に大いに存在意義があるものと、私は考えている。

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